「完全個室」のサロンに行こう！

今回のテーマは、東京都内でも数多く営業中の、いわゆる“隠れ家的サロン”が行っているさまざまな工夫について。
店舗の中にセラピストと2人きりで過ごす「完全個室」のマッサージルームを用意したサロンでは、オイルマッサージの効果を高めるさまざまな工夫がなされています。
「めちゃくちゃ疲れているので、普通のオイルマッサージでは満足できない」
そんな方は、ぜひここで取り上げるようなさまざまな工夫を行っているメンズエステサロンを利用してみてください！

1. 聴覚から癒し効果を実感できる
2. 暖かみのある照明でリラックス
3. のんびりリラックスしたい気分のときに最適

聴覚から癒し効果を実感できる

まず注目したいのは、聴覚から心へ働きかける「ヒーリングミュージック」をBGMとして流しているサロンが多いということ。ヒーリングミュージックは“癒し系音楽”の一種で、リラクゼーション効果を与えることを目的に作られたものです。

たとえば、ベートーヴェンの勇壮な交響曲、ローリング・ストーンズの踊りだすようなロックンロールには人の心を刺激し、高揚させ、興奮をあおって感動させる効果があります。
そもそも古来、大がかりな狩りや戦争の前に太鼓を叩くところから始まった「音楽」というものには、人の心を奮い立たせるという役割がありました。

一方、1970年代になって音楽家たちの間で研究がスタートしたヒーリングミュージックには、そのような要素が一切ありません。
この音楽は「ゆらぎ」と呼ばれる、「規則的なようで実は不規則」という特徴的なリズムを刻んでいるのが特徴で、体の緊張をほぐしてリラックスさせる働きがあります。
「ゆらぎ」は、もともと自然界の中に多く見られる(聞かれる)ものです。
川のせせらぎや静かな雨音を聞いていると心が穏やかになる、そんな経験をしたことがある方も多いと思いますが、それらの音にはより高いリラックス効果を発揮する「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムがあります。
ヒーリングミュージックは特にそのような「1/fゆらぎ」を音楽として完成させたもので、ナチュラルな癒しのひとときを演出することができます。

また、ヒーリングミュージックにはアルファ波を出しやすくする働きがあります。
アルファ波とは、特にリラックスしているときに流れる脳波。ヒーリングミュージックを聴いているうちに、活発なときに流れているベータ波と入れ替わり、より深いリラックス状態へと誘います。

このようなヒーリングミュージックをBGMとして使用しているサロンでなら、癒しのマッサージの効果はより高まり、さらにディープなリラクゼーションを堪能することができるでしょう。

暖かみのある照明でリラックス

店舗内にリラクゼーションマッサージのための個室を用意している“隠れ家的サロン”の多くは、BGMだけでなく照明にもこだわっています。
マッサージを受ける人の心を癒し、コリをときほぐす効果がある光をともし、マッサージの効果をより高めています。
具体的には、オレンジ系統のやわらかく穏やかな光をともす照明器具を用意。さらにうっすら淡く包みこむような間接照明にしているというのが特徴です。

そもそも光の色は、人間の活動に深く関わっています。
たとえば1日のうち、もっとも浴びることが多いのは「昼白色」「昼光色」と呼ばれるもので、太陽光や蛍光灯の色。この色には脳を活発化させる働きがあります。
これに対し、暖かみのあるオレンジ系の光には、人の心と体をリラックスさせる働きがあるといわれています。
夕陽の色を連想させて睡眠物質であるメラトニンの分泌を促し、脳を覚醒状態からリラックス状態へ、やがて睡眠状態へと誘います。
また、間接照明にしているというのもポイント。より夜に近い夕方の光を思わせるレベルに光量を落とすことで、リラックス効果を高めます。

ちなみに、多くのお店がセラピストの衣装を用意しているのもポイントのひとつといえるでしょう。
女性ならではのまろやかな曲線美をさりげなく強調する衣装は、部屋のBGMや照明が与える優しげな印象とマッチし、より満ち足りた気分でリラクゼーションのひとときを過ごさせてくれます。